人間関係に傷を持つ
潜在的に対人恐怖を抱えているあなたは、人に心を閉ざしがちで、結果的に関係破綻を招いてしまうのです。傷を癒すには、傷つくことを恐れないことです。心をオープンにして人を受け入れましょう
そうすれば、相手からも受け入れられるようになるでしょう。
両親の破壊的な関係、お互い無関心なのに見かけ譲続ける関係、敵意を受け続ける関係などの経験を通して、自己防衛が強まり過ぎて、他者と関係を持つことがなかなか出来なくなっている。
テーマ:自分への信頼回復と、人と関係する
天秤座のキロンは人間関係に関連する傷をあらわします。
それは相手に染まりやすい性質を持つがゆえに、個としての自分らしさを相手に侵害されてしまうという恐れです。つまり対人関係におけるアイデンティティの問題です。
この恐れを乗り越えて人間関係の真のバランスと調和を維持することが、天秤座のキロンの癒しとなるのです。
そもそも彼らは境界線を侵害するようなパートナーに惹きつけられるところがあります。
さらにそのパートナーの望みに合せて従っていくため、自分自身が求めるものや自分らしさが否定されてしまうこともあります。
ある人は自分が支配的な立場になることで、キロンの傷を表出しようとするかもしれません。
しかしいずれにしても、不均衡な関係からは天秤座キロンの傷は癒されません。
キロンの傷に向き合う勇気をもって、真に協力的でパランスのとれた関係を築こうと決意した人にのみ、健全な関係性を維持するための方法が見出されるのです。
生まれたときにキロンが天秤座に位置している人は、他者と平等な関係性を築く事に苦手意識を抱えています。
また、自分の不安を埋めたいがために異常なまでに交友関係を広げていく人も。
カジュアルな恋愛に対する苦手意識がもともとある場合も。
天秤座のキロンの意味・解釈
キロンが天秤座に入ると、自分自身を他者との関係性の中で定義しバランスを取ろうとします。自分自身への理解は、他の人々を鏡として行われます。天秤座キロン生まれの人は、様々な要素のバランスを取ろうとし、カオスの中に秩序をもたらそうとします。そして、この天秤座キロン生まれの人は、他者の中に観察する事ができる調和の度合いの分だけ自分をよく理解することができます。
キロン天秤座の人が、たとえ自分自身をどれだけ主張しようとも、実際には、ほぼ常に他の人の反応を見て自分自身を評価しようとします。
キロン天秤座が低次の形で表現されるとき、自分自身という感覚が発達しません。そして、キロン天秤座生まれの人は、常に新しい体験を求めるようになります。
キロン天秤座が高次の形で表現されると、他者を観察することを通じて自分自身を非常に素晴らしく理解することができるようになります。その結果、キロン天秤座生まれの人は、非常に芸術的なスキルが高まることもあります。
実際、キロン天秤座生まれの人は、自分とは何者かをたくさんフィードバックしてもらうために強い人間関係を求めます。第1ハウスから第7ハウスという軸は、自己を延伸することで、他者との関係の中に自分自身を見出そうとすることです。
7ハウスにキロンが滞在する人は、天王星的な変容よりも土星的なコントロールの方を好みます。なぜなら、他者と関わることはとても複雑だからです。それと同様に、キロンが天秤座に入っている人は、土星的な固定化を好みます。実際、キロンが天秤座に入っている人は、支配的な両親に対する強迫観念を持っていることが多いのです。
キロン天秤座生まれの人にとっても土星のパワーは、生理学的にも考えることができます。というのも、キロン天秤座生まれの人は、年の割に老けて見えることが多いからです。キロン天秤座生まれの人は、ただ続かせるための人間関係を欲することがあります。この人間関係は、キロン天秤座生まれの人を、ネイタルの天王星に対してトランジットの天王星がオポジションになるウラヌスオポジションのときのクンダリーニの解放を体験するまでずっと束縛します。
キロン天秤座生まれの人の中には、共感や正義といったテーマに非常に深く関わったり、あるいは、自分の人間関係や過去のカルマのテーマに一生懸命取り組んでいる人が多いです。
キロン天秤座のハウス位置は、他者の発見という旅路がどのジャンル・分野で行われるかを示しています。キロンが天秤座で1ハウスにある人は、自分の人間関係に混乱しアルコール中毒になっていましたが、自分が何者かを見出すことのできるパートナーとの結婚によってそれが終わりました。このカップルは一緒に共感的な人間関係を築いており、互いを癒やしています。キロン天秤座生まれの人にとって、他者と関わるということは最も重要な学びになります。
キロンが天秤座に滞在する期間
1894年10月11日~1896年10月7日
1944年11月19日~1945年3月24日
1945年7月23日~1946年11月10日
1995年9月9日~1996年12月29日
1997年4月6日~1997年9月3日