リリスの影響が出やすい配置

  • 10天体との強力なアスペクトによって、リリスの性質や活動を強める作用がある。個人天体に合(2度以内が顕著)
  • 地平線の下部(1〜6ハウス)にあると、無防備で攻撃を受けやすい
  • 1ハウス、4ハウス、7ハウス、10ハウス(アンギュラーハウス)にリリスが入室
  • アセンダントのルーラー(支配星)にアスペクトしている
ハウスは、肉体がつくられた際にリリスの侵入した部分を示しています。また魂の成長にも比例しています。

 

1ハウスにある場合(リリス侵入部位:頭と顔)

個人の身体的・人格的な特徴を作り出す部屋です。

 

リリスが1ハウスにいる人は、経験と無意識の癖が本人のシンボル(特徴、キャラクター)となります。

*自分の身体の特徴や状態について嫌になる部分がある

*疑念や恐怖を抱かせ、ハウス自体の本能的・野性的な欲求の熱を削ぎ落としていきます

体験したことを表現していくことで欲求の解消になります。心理学や精神世界と縁があり、座学以外ではヨガや合気道といったものもあります。

 

2ハウスにある場合(リリス侵入部位:咽喉)

自分自身と所有・収入・才能などを通じて、自己保存の本能を表す部屋です。

 

*お金が沢山あれば自分を守ることができると考えますが、収支計算など現実のお金の価値をリリスが理解していないと散財し生活水準が向上しづらい

*安定感を欲するあまりにバランスが崩れている

他人からの評価に基づいた自己評価ではなく、現実に基づいた自己評価をすること。意図して自分軸を確立する。

 

3ハウスにある場合(リリス侵入部位:肩・腕・肺)

自分の考えや思いを送信・受信どちらにも影響するコミュニケーションを司る部屋です。

 

*漠然と知識や高等教育に対する劣等感を持つ

*自分の見解を退けられることが続いたり、強く否定された記憶があると自分の着想を伝えにくくなる

機知に飛んだリリスであるため、表現方法を自分に合ったもので行えることを知ること。音声、文字、映像、アート作品など、自分の言葉や考えを外側に表現してみる。同時通訳や身体障害者のサポートに向く才能とも言えます。

 

4ハウスにある場合(リリス侵入部位:胃・胸)

変わりやすい感情や家庭を表す部屋です。

 

月が司る(月天)このハウスにいるリリスは、大人になりきれない幼稚なリリスが感情をかき乱す。子どもの頃、居場所がなかったり、母親との関係に苦手意識がある

*感情の欠乏感

*心の安らぐ場所を求める魂

感情の動きを理性に従って判断する。自分と似た境遇の人に寄り添ったり、音楽や芸術を通して感情を高めることをしていくとリリスも原動力として作用する。ストレスに特に弱いと認識しておくことで、自分が心穏やかに行動する姿が誰かにとっての救済になることもある。

 

5ハウスにある場合(リリス侵入部位:心臓)

恋愛や競う場において衝動が出やすい部屋です。

 

リリスは元来広い心で人々の幸福を願っていますが、人前に出ると、自分を誇張して人目を引く傾向がある

*失恋や競技においての敗北によって、ここにリリスがある人は落ち込みが存在意義を失うほどの衝撃を受ける

*恋でも競い合いでも、目的意識を持たなければ盲目的になり熱情に溺れがち

あらゆる創作活動、自分が活躍するだけでなくプロデューサーやコーチングなどに集中力を活かすと自己肯定感が戻ってくる。心臓部分にいるリリスなので、他者が関わる事情(躾、教育、出産)などでは熱量過多になりやすく、呼吸法や瞑想などで心臓への負担を抑えることを行う。

 

6ハウスにある場合(リリス侵入部位:腹部・腸)

分析能力や専門技術、労働や奉仕に関連している部屋です。

 

極めた技能や勤労(義務感)を通してリリスが侵入してくる。これによって過小評価させることで完璧さを求め、度が過ぎると型にはまった考えに苛まれる

*人と会うときに不快感を与えないように清潔感や完璧さを誓っている

*自己評価の低さが転じて、他人の品行や容姿を本能的に攻撃してしまい自己嫌悪で落ち込む

自己評価を正しくすることが大切。やりたくない職業や学問に世間(親や同級生)の意見で決めていくと、本来備わっている個性が活かせない生活になってしまい働くことすら出来なくなる。特殊な職業に就くことも視野に入れること。精密さや完璧といったスキルを活かすとは、薬剤師、精密機器のデザイナー、手芸家など分析しこだわり続けることで精度が上がる職種でリリスが力を発揮していく。臨機応変とは高速分析力の賜物。

 

7ハウスにある場合(リリス侵入部位:腰部・腎臓)

対人関係や結婚に関する事柄など、パートナーシップの構築に苦手意識がある

 

*異性との関わりを恐れるような体験において受けた傷

1人でも自立出来る勇気と仕事を持つ。自立し、対等な関係性を築ける相手を見極める。

 

8ハウスにある場合(リリス侵入部位:生殖器)

相続問題を経験していたり、借金や家系の問題により身内や血縁関係との折り合いに苦手意識がある

 

*生と死にまつわる経験やトラウマ

*セックスに対して嫌悪感が生まれるような体験

本能的な欲求を否定しない。他人と深く交わることで発見する自己矛盾的な部分を受け入れる。

 

9ハウスにある場合(リリス侵入部位:肝臓・大腿)

思想や宗教など精神的スピリチュアルな話題が苦手だったり、海外に関わることで苦手意識がある

 

*自分の信念を貫けなかったことで出来た傷

*現世的で享楽的で利己的な生き方や社会に虚しさを感じる

*受験や研究時に受けた傷

宗教や哲学など勉強をしてみることで、自分の思想や知性を信じて受け入れる。海外旅行で多様性を体感してみる。

 

10ハウスにある場合(リリス侵入部位:膝・関節)

社会的立場を獲得すること、社会の表舞台に出ていくことに苦手意識がある

 

*社会参加して働くことに対する傷

*上司や権力者から受けた傷

日々継続して行うことを始めてみる。責任感を磨くことで自分の中の権威と誇りが育ち、癒される。

 

11ハウスにある場合(リリス侵入部位:くるぶし・すね)

趣味の仲間や横の繋がりに関して内輪受けやグループ派閥に苦手意識がある

 

*理想と現実のギャップに対する怒りで受けた傷

*友達に裏切られた経験での傷

*「愛されたい」という心の渇き 

個人的な欲求と社会的なニーズの折り合いをつける。独自の理念を確立することで多様性を尊重する土台を作る。同志的なネットワークを主催すること。

 

12ハウスにある場合(リリス侵入部位:足・足裏)

前世からのカルマや見えない世界などに傾倒し、上の方にばかり意識を取られて物質世界の現実を生きることに苦手意識がある

 

*大切な目に見えない何かと切り離されたような感覚

*前世で受けた傷を持ち越してきた

想像力を発揮させて絵を書いたり音楽を奏でたりしてみる。心を痛めている人に直接寄り添うことまたは、仮想空間で表現するなどしてみる。

 

<参照・『古代リリス占星術』より>