サンダルウッドという言葉は広義ではビャクダン属(Santalum)に属す複数の植物の総称としても使われます。この中で私達が通常サンダルウッドもしくは白檀と呼んでいるのは学名をSantalum albumという、インドが原産の種類。原産地であるインドでは4000年以上昔から大切にされてきた存在で、紀元前5世紀ころには既に高価かつ高貴な香木として珍重されていました。防虫にも役立つことから寺院などの建築にも使われていました。
宗教的にも「邪気を払う」「死者の魂を自由にする」と信じられていたこともあり、仏教の伝播に伴って東アジアで広く珍重される存在となりました。
精神面への作用と効果 神秘的でありながら陶酔感のあるサンダルウッドの香りは、深いリラックス状態へと導いてくれる香りとして愛されています。
心を深く鎮めて自分の内面・本質と向き合う手助けをしてくれる香りとして、瞑想時にもよく用いられていますね。 サンダルウッドは気持ちを落ち着けたい時に適した精油であると考えられています。ストレスや不安対策としてメンタル面のサポートが期待できますし、精神的な疲労やストレスなどで頭が冴える・雑念が湧いてきて眠れない場面などでも役立ってくれる可能性があります。ただし書籍によっては抗うつ作用のある精油と紹介されている場合もありますが、鎮静効果が強すぎて気分がいっそう落ち込む可能性があることも指摘されています。一時的な気持ちの落ち込み軽減には良いですが、慢性的に抑鬱状態の方は使用を控えたほうが無難でしょう。
「サンダルウッド」の香りと特徴
木の中心部から水蒸気蒸留で精油が抽出されます。 樹皮や葉、根からも精油は抽出できますが、香りは若干劣ります。 色は茶色から黄色、緑色のものもあり、粘度が少し高いので、多少の粘りもあります。 精油には殺菌作用や利尿作用のあるサンタロールと言う成分が多い事から、薬にも使われています。 「サンダルウッド」は何もしなくてもよい香りを放つ木なので、古くから様々な物に加工されてきました。 良く知られているのが、扇の中骨や親骨と呼ばれる木の部分に使われていることです。 良い香りのする扇は、中世のヨーロッパ王族にも重宝されていたようです。 また、仏像が彫られる高貴な香りの木としても知られています。
心への効能
サンダルウッドは精神とスピリットに働きかけると言われます。基本は鎮静させ、調和させること。そのため、頭痛や不眠症などの神経系の興奮状態に効果的です。世俗的な不安や、執着心を落ち着かせ、崇高な意識へとつながる助けをしてくれます。未来を思い描くのではなく、今に意識を向け、自分の本質を向き合わせてくれます。
従来使われていたS.albumは絶滅危惧種としてインド政府の管理下にあり入手が困難となったため、代替としてこの種を使用します。半寄生常緑樹で、精油が取れるまで最低30年かかります。栴檀(センダン)とも呼ばれます。
死者の魂を肉体から切り離して昇天させるように、スピリットに対して、サンダルウッドは心の奥底の深い痛みや悲しみを切り離し、成長の糧として昇華させることで癒しを導きます。このときの痛みや悲しみとは、日常的な人間関係から生まれる負の感情というよりも、幼少期に受けた心の傷やトラウマなど、自己の存在そのものに関わる根深い感情をさします。そのほか、不安感や恐怖感、居場所のなさといった感覚を和らげる効果もあります。
こんなタイプにおすすめ:月星座が蠍座、月星座が水のサイン、月×冥王星がアスペクト
「今、ここ」にある創造の源。宇宙の子宮。自分の内側と対話。
考えすぎの心を抑えて、内なる統合を経験できる場へと誘います。
死者を来世に運ぶ。