魚座は、ギリシャ神話によると、女神・アフロディテとエロスが魚に変身した姿だと伝えられています。ローマ神話ではローマ神話ではウェヌス(Venus)をアプロディーテー(アフロディテ)に対応させる。この名の英語形は「ヴィーナス」で、金星を意味すると共に「愛と美の女神」である。」
ある日、エリダヌス川(ナイル川とも言われています)の畔で宴会を楽しんでいたオリンポスの神々は、突然現れた怪物・テュフォン(ティポン)に驚き、さまざまなものに姿を変えて逃げ出します。
この時、大神・ゼウスは鳥になって空へと逃げ去りますが、アフロディテとエロスは魚の姿に変わり、エリダヌス川へ逃れたと伝えられています。
この時の姿が、二匹の魚として星座に描かれているのだと言われていますが、糸で繋がっているのは、母子であるふたりが離れないためだそうです。
魚座のα星であるアル・リシャは、魚座の二つの魚のつなぎ目のリボンの結び目に位置するので
アラビア語で「紐」の意味です。
異なるものを結びつけるという意味があります。
ユングは、魚座の2匹の魚は反対方向を向いていて、一つは宗教の時代、もう一つは合理主義と科学の時代であると説明していた時期があります。
それぞれ千年のアイオーンとしてのものです。
その紐であれば、異なった概念などを結合することになり、何かこれはレミニスカートの交点のようにも見えてきます。
「レミニスカート とは 【 ∞ 】 ←このシンボルのことです。
無限大を意味するシンボル。メビウスの帯 (輪) とも言われています。
このシンボルだけで、永遠・無限・転換・逆転・・・・といったキーワードがあります。」
つまり晩年に近づくにつれて強まる影響です。
占星術における、サイン(星座)の魚座はすべての影響を1箇所に集めようとする水・柔軟サインですから矛盾するものを集めてきて、現代の量販店にようになるサインです。
アル・リシャの場合には、このような複数集合のサインの魚座とは違って、対立する二つの概念を結合しようとするという点では、全部ではなく二つなのでもう少しシンプルです。
ちょうど宗教と科学のようにです。
関連付け能力であり、新しい意味を作り出すことのできる創造的な知性です。
他の人とは違う視点を持つことで、ありきたりの通念では対立している概念の共通点を探すことになり、そして調和するという力になります。
中途半端な場合には、当然この作業が最後までうまくいかず、混乱や矛盾などを呈することになります。
しかし他の人から見ると矛盾であるが、本人にはそうではなかった場合も多いはずです。
物質と精神を結合する性質でもあると思われるので、微妙な問題に関しての解決にアイデアをもつことにもなるでしょう。
魚座の紐。異なるものを結ぶ。関連付け。両行。
学名:α(アルファ)Piscium /度数:♈️29度前後 /等級:(四等星)