Pollux of Gemini 双子座ポルックス

現存していないレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画(1515年 - 1520年)のチェザーレ・ダ・セスト(Cesare da Sesto)による模写
現存していないレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画(1515年 - 1520年)のチェザーレ・ダ・セスト(Cesare da Sesto)による模写

 

双子座のβ星ポルックス。

カストールとポルックスの兄弟のうち、暗い側面です。

 

日本ではしばしばポルックスと共に「金星」「銀星」と呼ばれています。

ポルックスはずる賢いとか騒がしいという傾向もあります。

ポルックスとのセットは大抵カストールの方が上品で冷静、一方のポルックスは好戦的で我慢強くないという対比になりやすいので、テレビドラマなどで一人は賢く、もう一人は忍耐強くない悪巧みをする兄弟がでてきたら、これはカストールとポルックスの二人組のイメージの投影かもしれません。

ツインの発想とか、また裏と表という二面性を活用する場合、このカストールとポルックスの組み合わせは代表的なものです。

このカストールとポルックスの葛藤でもがいている状況は多くの作家を育成するといいます。

数多くの小説家がこの星をもっているそうです。

物書きの前に、まずは良いこと悪いことを織り交ぜたストーリーテリング能力に関係するわけです。

苦痛な面や暗い面から学習し、また題材などを得たりすることが多く、物事の裏の面に興味が向かいます。

何でもひねくれて読む人もいます。

ポルックスに似ているとプトレマイオスが選んだ火星は好戦的な天体ですが、しかしシュタイナーの考えであれば、言語能力というのは行動感覚に直結しています。

火星がないと話をすることができないのです。

この2つは4.5度離れているので、ホロスコープ上ではどちらか片方のみが出ることが多いです。

その場合、カストールが表に出てきたら、表と裏の意識のうち明るい側が表面化し、その裏でポルックスが働きます。

またポルックスが出てきた場合には、物事の暗い面に先に目をつけます。

そして後に。カストールの明るい側が力を巻き返します。

しかしどちらにしても、この両方の星は常にセットで働き、切り離すことができません。

どちらかが入り口になるということにすぎないのです。

ポルックスがいかに否定的で暗い面に目を向けても、いずれは明るいカストールに舵取りされてしまいますから、その深刻さが限度を超えて深くなることはほとんどありません。

深刻なものは、やはりひたすら深刻に向かう恒星の力によるもので、例えばアルファードは恐怖世界にふさわしいですが、カストールとポルックスはむしろ明暗のに面を遊ぶという傾向になるのです。

神話では、神の子はポルックスのみで、兄のカストールは不死ではありません。(カストール参照)

 

つまり暗い川の流れの中で、カストールが出たり消えたりするのです。


双子座弟。物書きの暗い側面。物事の裏面がテーマ。洞察力。好戦的でずる賢い。 

学名:β(ベータ) Gemini /度数:♋️23.30 /等級:1.14(一等星) /惑星の特性:☿水星 ♀金星 /キーワード:Royal Stars の一つ、繊細さ、ずるがしこさ、活発、勇ましさ、大胆さ、冷酷で気が早い、ボクシング愛好家、品のある悪意それは毒と結びつく。

特徴:明るいオレンジ色の星で、南側のふたご座の頭の位置にある

ポルックスの影響は、繊細さ、独立心、活気、勇気となって表れています。またポルックスの影響は、競技スポーツを好むところにも表れています。しかし、せっかちで、神経質なところもポルックスの影響。これが口喧嘩の原因となって、不愉快な思いをすることになります。太陽の角度によって、この星の影響は、冒険心とスポーツの才能となって表れます。1人で行動することが多く、独力で成功を手に入れます。ポルックスは、理想を求め、ゴールを求める勇気も与えてくれます。また、高等教育での傑出した成績と哲学に対する興味もこの星の影響によるものです。

●長所:繊細で強い感受性がある、物事をやりぬく

■短所:ずる賢い、短気である、攻撃的である、自己中心的である、残酷である