Procyon of Canis Minor 子犬座プロキオン

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「ディアナとアクタイオン」 (1556-1559)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「ディアナとアクタイオン」 (1556-1559)

 

子犬座の神話について、主人のアクタイオンをかみ殺した猟犬たち(そのうちの1匹)であるとされています。

 

アクタイオンは狩りの名人で、若くてたくましい青年でした。

毎日、山野を駆け巡っては、シカやイノシシなど捕らえていましたが、狩にはいつもメランポスと名づけられた忠実な猟犬をはじめ、何頭かの犬を連れていました。

 

 

ある日、狩をしていたアクタイオンは、深い森の中に迷い込んでしまい、猟犬たちともはぐれてしまいました。

 

そうしている内、森の中に光を見つけます。

 

光に向かって森を歩いていくと、やがて美しい泉の畔にたどり着きました。

そこでは、女神アルテミス(ディアナ)が水浴びをしていました。

 

気配に気づいたアルテミスは、「わたしの裸身を見たと、人々に向かって言わせるわけにはいかない」と怒り、泉の水をすくい上げ、さっとアクタイオンに浴びせました。

 

泉の水を浴びた体には毛が生え出し、手足は細く、指はふたつに割れた蹄に変わっていきます。

額からは角が生え出し、気が付けば一頭のシカの姿に変わっていました。

 

アルテミスは既に消え失せ、アクタイオンは成すすべもありません。

途方にくれたまま、森の中をさ迷い歩くばかりです。

 

どれほど歩いたのか、やがて、はぐれていた猟犬たちが集まってきました。

アクタイオンはメランポスを見つけ、「よかった、アクタイオンだ。どうか助けておくれ」と、思わず叫びます。

 

しかし、その声も自分の声ではありません。

猟犬たちも、牙をむいて襲いかかろうとしています。

 

アルテミスによって姿を変えられてしまったアクタイオンは、猟犬たちにとっては、一頭のシカでしかありません。

無残にも、アクタイオンは自分の飼っていた猟犬たちに命を奪われてしまいます。

 

この猟犬たちが、おおいぬ座、こいぬ座にもなっていると言われています。

この中の1匹,メランポスがこいぬ座 になったのだと言われ,この物語はどちらかといえばこいぬ座 と結びつけられることが多いようです。

 

 

アテネ王・イカリオスの忠犬マイラ(メーラ)という説

 

※イカリオスはコップ座のモデルです。

マイラはイカリオスに大変可愛がられ、マイラもイカリオスによく従った犬でした。

 

 

ディオニュソスの葡萄酒にまつわる悲劇によって、愛する民に殺されてしまったイカリオス王。

 

マイラはその墓から動こうとせず、食事もとらないまま、イカリオスの後を追うように死んだと伝えられています。

その忠孝を称えられ、マイラは、こいぬ座になったと言われています。

 

他にも、

 

おおいぬ座とこいぬ座セットで「オリオンの猟犬」という説

 

があります。

 

 

プロキオンは興奮しやすく気が短い、成功するが突然墜落する可能性、長く続くわけではないメリット、つまり素早くその場で手に入れる幸運とか富、長期的に継続しなくてはならない仕事ではうまくいかないなどの意味があります。

 

素早くメリットを得ようとします。

 

そもそもプロキオンには実体がなく、それが他の恒星を持ち込むためのスピーディーな導入ということであれば、また話は違います。

プロキオンの影響そのものは、気が変わりやすいということに関係しています。

 

後で評価が変わったりなどということも考えられます。

 

長期的に継続するような仕事は飽きやすいでしょう。

素早い収入という点では賭け事などにも関係しやすいかもしれません。

手っ取り早く何か収入にしたいという人は多いようです。

収入に関してすぐさま手に入れるとなると、それは株とか競馬なども関係する人がいるでしょう。

 

素早く手に入れるということは、土台を作るとか、蓄積するということにはあまり関心を抱かないということで、だからまた急に失うことになりやすいのです。

恒星は時事的な社会にはお構いなしなので、経済などのような時代の中で時事的にしか成立しない分野にはあまり関わりません。

そのため、プロキオンを経済に特に関係させないほうがよいかもしれません。

シリウス、ムルジム、プロキオンなど犬の恒星から集まった集団ではシリウスが支配権を握ります。

 


こいぬ座。せっかち。移り気。飽きっぽい。短期的利益、賭け事に向く。ムルジムとセット犬。

学名:α(アルファ) Canis Minoris /度数:♋️26.04 /等級:0.38(一等星) /惑星の特性:♂火星 ☿水星 /キーワード:黄色みがかった白い連星で、こいぬ座の体の位置にある

プロキオンの影響は、取り掛かる力。動きが多くなりがち。フットワークは軽い。仕事で成功していくチャンスも、プロキオンは与えてくれます。しかし、アクシデントや突発的な出来事に追われることも多く、名声を得たかと思ううと新たな事に駆り立てられ、また成果を得た途端にそれを使うというようなことをします。

基本を身につけ、ゆっくり時間をかけて計画を練るようにすれば、持続的な勝利の可能性も高くなります。

古代の人はプロキオンを、犬にかまれる危険と結びつけていました。

●長所:富や財を築くことができる、物がある。

■短所:気取っている。注意散漫である。不器用である。ずる賢い。信用できない。

活気、暴力、突然凶暴な悪意を抱く、努力による突然の抜擢昇進、事故による昇進の終了、犬にかまれる危険と狂犬病、すねる、生意気、軽薄、弱々しい性質、内気・臆病、不運、慢心、怒りやすい、不注意と激情