おおいぬ座のα星、全天一の明るさの恒星。
シリウスは最もよく知られている恒星です。
この太陽系の太陽の次に明るい恒星ということにもなります。
大犬座であるシリウスと、オリオン座のベテルギウス、子犬座のプロキオンをつないでできた三角形を冬の第三角形と呼んでいます。
エジプトでは、このシリウスがヘリアカルライジングになった日を年の始まりにしました。
この日は犬の日(ドッグ・デイズ)といわれています。
エジプト神話では、オシリスがオリオンで、イシスがシリウス、ホルスがアルデバランと見立てているようです。
小さな個人の行動が集団的に大きな成果をもたらす。
これは個人が燃え尽きることで、永遠のものへと変化するということ胃も関連しています。
個体が分解することでそれは拡大された影響力になり、集団へと働きかけるのです。
個人的な努力や行為が集団に貢献し、つまり個人的なキャラクターが普遍的な意義を与えられて、長く名が残り伝説的な存在になるというようなものです。
惑星がこのシリウスとパランの配置の場合、その惑星が表す事象が犠牲になりやすいといえます。
日常的に、他の人が楽しむべきものを与えられず、しかしそれ以上のものを手に入れるのです。
爆発し拡大していく力を表します。
シリウスがパランの関係になった惑星は、人の形をはみ出して集団に働きかける力を持った拡張力とみなしてもよいでしょう。
エジプトの動物神、あるいは海の中からやってきたシリウス人など様々な神話的説が残っています。
ちょっとしたことが集団に影響を与えることも多いと考えられています。
神社の聖域は最もシリウス的なのだそうです。
日本の神社の中では三峰神社は狼の眷属で有名ですが、敷地内はシリウスのエネルギーに満ち満ちていると感じる人もいるようです。
ギリシア神話の中でのおおいぬ座、こいぬ座の諸説
よく知られているおおいぬ座ですが、あまり正体がはっきりしていないそうです。恐らく最も有名なのは、狩人オリオンの猟犬であるという話。
他には、
・こいぬ座の神話で出てくるアクタイオンに噛み付いた猟犬の内の一匹
・ヘラクレスがとらえた、冥界の門を守る三つ首の獣ケルベロス、
・猟師ケファリスの猟犬・レラプス
などがあります。
おおいぬ座の神話に加えて、おおいぬ座α星のシリウスについての伝記がいろいろな国で残っています。 非常に明るい星ですので、シリウスは神格化されて崇められていました。
一番よく知られているのが、古代エジプトの話です。
古代エジプトでは、シリウスをアヌビス神として神格化していました。 約5000年前の古代エジプトでは、シリウスが日の出と当時に東から上ってくる日を一年の始まりとして定めていたのです。
シリウスの動きが、古代エジプト時代の全ての暦を司っていたわけです。
これは、古代エジプトを流れるナイル川がその頃になると毎年氾濫していたことと結びついています。 ナイル川が増水し始め、やがて氾濫する前触れを知る意味で、シリウスに古代エジプトは注目していたというわけです。
オリオンの2匹の猟犬
ギリシャ神話の英雄・オリオンは狩りの名手としても知られていて、いつも2頭の猟犬を従えていました。
ある日、狩りの途中で、格好の獲物(うさぎ)がいるのに気付きます。
しかし、獲物は川の向こうにいて、仕留めるためにはその川を渡らなければなりません。
オリオンの猟犬は、1頭は成犬で、もう1頭はまだ子犬でした。
子犬はまだ川を渡れないので、オリオンは成犬だけを連れて川を渡っていきました。
オリオン座・おおいぬ座と、こいぬ座は天の川によって隔てられていて、子犬(こいぬ座)は今も、オリオンと大犬のほうを、川の向こうから寂しそうに眺めている、といわれています。
Thorsten SchulzeによるPixabayからの画像
大犬は,アテネ王エレクテウスの娘プロクリスの犬だったとも言われます。
狩人ケファロス(セファラス)という若者がいました。ケファロスは、大変美しく、エレクテウス王の娘で、月の女神アルテミスの侍女でもあるプロクリスと結婚していました。
しかし、曙の女神オーロラに愛されてしまいます。
けれどケファロスが、妻プロクリスの話をし、「早く帰りたい」といつも言うので、諦めて帰す事にしました。
しかし、女神は、
「プロクリスも、あなたみたいに美しいのだから、あなたがいない間に浮気をしているでしょうよ」
と言いました。
彼女の美しさを知っているケファロスは、その言葉で不安になり、彼女が心変わりしないか確かめるため、オーロラの力を借り、別の男の姿になり、旅人としてプロクリスを訪ねました。そして、甘い言葉で誘惑し、金銀財宝を貢ぎました。
最初は気にも留めていないプロクリスでしたが、そのしつこさについに折れて、受け入れてしまいました。
その時、ケファロスは元の姿になり、彼女のことを責めました。プロクリスは、恥ずかしさと共に怒りのあまり、家を飛び出し、クレタ島の王ミノスの所に辿り着きました。そこで、彼の愛人になってしまいますが、妻であるパシパエの嫉妬に恐れて帰る事にしました。
その時にプロクリスはミノスから、”獲物を必ず捕まえる俊足の犬”レラプス(ラエラプス)と、投げれば必ず当たる槍(または弓矢)をもらいました。(女神アルテミスが彼女に与えたとする説もあります)
ケファロスとの仲直りの証に、この二つを彼に送りました。
ある時、国中を荒らしまわっている、”決して捕まることのない俊足の狐”がいました。
この狐を退治しに、ケファロスとレラプスは出かけましたが、この狐は非常に素早く、俊足のレラプスでも捕まえることができませんでした。
困ったケファロスは、槍を投げようとしましたが、天界から全てを見ていた大神ゼウスが、素晴らしい素早さを持つレラプスも狐も、互いに傷つけあうのを良しとせず、2匹を石に変え、その後、レラプスは天に上げられ、おおいぬ座になったそうです。
また、この後、女神オーロラの呪いで、茂みにいた妻プロクリスを獣(蛇)と間違って、その槍で殺してしまい、自分達が住んでいた所から追い出されてしまったそうです。
おおいぬ座。自己犠牲的に集団に貢献。辛くとも名声は伝説になる。他者によりそう。
学名:α(アルファ) Canis Majoris /度数:♋️14.22 /等級:-1.46(一等星) /惑星の特性:♃木星 ♂火星 /キーワード:黄色みを帯びた白色の明るい二重星で、おおいぬ座の口の位置にある。エジプトの神オシリスと関係がある
シリウスからは、楽観的で広い視野、そして固い友情を築く能力を与えられています。この星の影響は、繁栄と成功として表れ、あなたは他の人を保護し、管理する立場に就くことになります。また、大した努力をすることもなく、上の人からは好意的な目で見てもらうことができます。シリウスが暗示するものは、名誉、富、名声、そして力と支配力。またシリウスの影響は、反抗的で無謀な行動としても表れます。時期をしっかり見極めることが大切です。太陽との角度によって、この星の影響は、仕事上の成功、家庭の幸福、また美術、占星術、哲学、高等学問への傾倒となって表れます。あまりに早い時期に名誉を手に入れると、気持ちの準備が整わず、手に入れた成功に上手に対処することができないおそれがあります。あなたの物腰は上品。社会的成功もきっとあなたのものになるでしょう。また、あなたが信頼できる人物であり、他の人々の財産を守るために行動する人物であることをこの星が示しています。
●長所:信頼できる、進取の気性に富んでいる、成功者となる、創造的である
■短所:すべてを犠牲にしてまでも自由を求める、地位の使い方を誤る
栄誉、有名、富、情熱、信義、信仰、情欲、(他の言動に対する)憤慨。他を保護する役割、人の監督や後見人、犬にかまれる危険、Procyon にも惑星が重なっていれば、動物に噛まれて死ぬ危険。