ギリシャ神話に伝わるみずがめ座の神話は、わし座の神話にも出てくる美しい少年、ガニュメデス(ガニメデ、ガニメド)、が酒壷(水瓶)を抱いている様子を伝えています。
水瓶を抱える様子を描いていますが、みずがめ座はギリシャ神話よりも更に古いシュメール時代につくられた最古の星座のひとつだと言われています。
ガニュメデスはトロイアの王子で、どんな美女よりも美しい、といわれるほどの絶世の美少年でした。
オリンポスの神々への給仕役は、大神・ゼウスと女神・ヘラの娘である、青春の女神・ヘベの役割でした。
しかし、英雄・ヘラクレスと結婚することになったため、ヘベは給仕役の任を解かれました。
※他の説によると、
ガニュメデスが天界に来たため、ヘベは任を解かれた
ヘベが給仕中に転倒し、恥ずかしい姿を晒してしまったため、ゼウスによって任を解かれた
などがあります。
ある日、ゼウスが、大鷲に姿を変え下界を飛び回っていた際、ガニュメデスを見つけました。この時の大鷲は鷲座のモデルだと言われています。
※この時の大鷲はゼウス自身ではなく、ゼウスがが可愛がっていた、使いの鷲だともいわれています。
そして、ガニュメデスをさらったのはゼウスではなく他の神々だった、という説もあります。
ガニュメデスは悲しみにくれましたが、やがて、ゼウスの傍で給仕をして過ごすことを受け入れます。
この時、ゼウスは彼に、永遠の若さと不死の体を与えたとも言われています。
そして、神々に不老長寿の酒・ネクタール(ネクター・ネクタルともいわれる)を給仕するガニュメデスの姿が水瓶座となりました。
一方、地上では、ガニュメデスをさらわれたトロイア王と王妃は悲嘆にくれていました。
それを見たゼウスは父王に足の速い神馬を与えました。
※一説では、炎と鍛冶の神・ヘパイストスが作った黄金のブドウの木だともいわれています。
みずがめ座のα星はアラビア名でサダルメリク、β星はサダルスードと呼ばれていて、それぞれ「王の幸運な星」、「幸運の中でもっとも幸運なもの」という、とても縁起のいい名前をもっています。
また、みずがめ座の西にあるやぎ座は水に関係していますし、東にはうお座が位置しています。
それに、水瓶から流れ出た水は、みなみのうお座の口に注がれています。
このような様子から、みずがめ座は大切な水源のシンボルとして描かれたとも言われています。
幸運としての水の瓶を運びます。
よいチャンスがもたらされることでしょう。
水の瓶が運ばれるのは恵みの到来を意味しますが
ときにこれは知識とかアイデア、思いつき、夢などを意味することもあります。
他者依存は比較的少なく、自ら作り出すものによって幸運を得るのです。
これはアクエリアスの右肩だからだと言えます。
サダルメリクはキングの中の幸運な1人を表し、幸運を意味する。占星術の12サインでの水瓶座は風のサインです。星座の水瓶座はこの12サインの水瓶座とはあまり関係なく、イメージの通りに水を表し、瓶はそれを運ぶ道具です。
サダルメリクは、カップそして運ぶという意味では、何かカップの騎士に似ています。
昔からいわれる白馬に乗った王子様というのは、このカップの騎士のことを示しています。この二つの星がセットとして考えられるのならば、また明暗を作り出すことにもなります。しかし水を愛情とみなした時には、移り変わる愛情という意味も含んでいると思われます。
水瓶を持つ少年の右肩。王の幸運。自力の幸運。夢を形にする力。アイデアを大事にする。カップの運用。生み出すものにより幸運を得る。
運命や規則などをあらわします。
学名:α(アルファ)Aquarius /度数:♓️3 /等級:(三等星) /惑星の特性:♄土星 ☿水星 ♃木星(※プトレマイオス)
瓶を抱える右肩に位置する淡い黄色の大きな星
サダルメリクの影響は、豊かな想像力、控えめな態度として表れます。この星の影響下にある人は、形而上学や占星術への関心が強いようです。この星と太陽との位置関係は、冒険的な事業でチャンスに恵まれること、また大企業で成功するであろうことを示唆しています。勤勉で習得能力に優れますが、実利主義に走りがちなので注意が必要かもしれません。成功の前には、失敗がつきもの。どれだけ努力できるかが勝負です。
●長所:忍耐強い、繊細である、働き者である
■短所:疑い深い、非現実的な考えを持っている、自分を見失いやすい
※恒星占星術や恒星パラン関連のサイトを見ると、Sadalmelek(サダルメレク)と書かれているものもありますが、Sadalmelikがwikiに載っていたので、こちらで書いています。