キロンのテーマが浮上しやすいと言われる天体の配置

キロンの周期は50年、1つの星座を8年で移動していきます。

 

自分の出生時の星の配置(ネイタルホロスコープ)に天体や小惑星などが戻ってくることを〇〇リターンと呼びます。今2020年ですが、2019年2月に魚座にいたキロンが正式に牡羊座に移動したようです。ここから約7年間は牡羊座のキロンが「アイデンティティー」「個」「自己」に関わる傷を癒す流れにいます。

 

50歳前後にやってくる、キロンリターン。

自分の心と向き合い、魂の傷を認識して統合化を図ることで、深い癒しと再生する力が与えられるそうです。肉体を持っているときにしかカルマの解消も魂の癒しも経験できないので、来世に持ち越さないために取り組むのも良いのではないでしょうか。

 

✔︎ Contents

01| キロンのテーマが浮上しやすいと言われる天体の配置   

02| キロンと天体のアスペクトが表すテーマ  

 ◯| 太陽  

 ◯|

 ◯| 水星

 ◯| 金星

 ◯| 火星

 ◯| 木星

 ◯| 土星

 ◯| 天王星

 ◯| 海王星

 ◯| 冥王星

03| キロンと感受点のアスペクト

キロンのテーマが浮上しやすいと言われる天体の配置

  • 太陽、または月との強力なアスペクト
  • キロンのアスペクトが多い
  • 1ハウス、4ハウス、7ハウス、10ハウス(アンギュラーハウス)にキロンがある
  • アセンダントのルーラー(支配星)にアスペクトしている
  • 10天体、その他の感受点「バーテックス、パートオブフォーチュン(アラビックパーツ )、ドラゴンヘッド、ドラゴンテイル 、リリス、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ、ペルセポネなど」とのアスペクト

 

傷ついたヒーラー

 

私たちの出生チャートにおけるキロンの配置は私たちが学ばなければならない、いくつかの教訓がある領域を指し示しています。

 

これらの領域は、出生チャートのサインとハウスによって支配されています。

 

違和感を感じている部分に気づくことはとても重要です。

 

最初、個人はその傷に関して言いようのない恥ずかしさ(羞恥心)を経験し、厄介な方法でそれを処理しようとして、その過程で自分自身を挫折させます。しかし、キロンが戻ってくる頃(50歳前後/キロンリターン)になると、ほとんどの人はこの恥ずかしさの必然性を諦めはじめ、最終的にはこの傷を治そうとすることの無意味さに気付きます。この年齢になると、傷に対する微妙な心理的変化が起こります。

 

カイロンの傷にまつわる体験で、理想や道徳だけでなく、言葉にはできない感情のレベル(=エネルギー段階やエーテル体・アストラル体など)で引き起こされる能力を目覚めさせる可能性があるかもしれません。

 

それは、人間の完璧さが不可能であること、そして、どんなに栄光に満ち、有名で、成功し、裕福で、精神的に高められ、何百万人にも愛され、「幸せ」であったとしても、自分や他人の中に脆さや無益さが必然的に存在することを、直感的なレベルで即座に認識することを指しています。

 

カイロンというはヒドラの毒矢がたまたま刺さり、何よりも大事にしていたもの(神族であるという存在証明の”不死”)を手放すことで、心身は解放されました。つまり、カイロンは自分の傷を癒せませんでした。

癒せない傷もこの世界にはある、ということ。それを受け入れることが、癒しでもある、ということ。

 

傷が示すテーマについて驚異的なレベルの感受性(受け入れる器)を身につけることなのです。

 

 

キロンの配置が示すように、私たちの才能は傷の中に隠されています。キロンは土星と天王星の間にある小惑星です。その軌道は非常に珍しく、物質世界と精神世界の架け橋を表しています。

 

キロンと天体のアスペクトが表すテーマ

 

 

太陽

*自己イメージや自我意識に対する傷。

*幼い頃の父親との関係性により出来た傷。

 

自身が苦しんできたことだからこそ、安易に「他人の(苦しんでいる)気持ちが分かる」とは言わないし、そんな寄り添い方は好まないしそういう相手を信じていない。その強さこそが希望の光。痛みがわかるからこそあえてその傷に触れる必要がない優しさがある。苦しみを何とかしたいと考えるためのツールとして、スピリチュアルや哲学、占いなどの分野に関心を持つ場合がある。本来のエネルギーを大切に、自信をもって自身を表現していくことがテーマになりそうです。生きることの喜びを(ジャンクも高尚も織り交ぜて)味わい、自分自身で人生を創造していく強さを得て、自分を信頼して道を切り開いていくこともテーマになるでしょう。

 

 

*感情面に傷。

*敏感で傷つきやすい心を持つ。

*幼い頃の母親との関係性により出来た傷。

 

他人にとっては些細なことでも、人の気持ちに敏感で繊細だからこそ拒絶されたような感覚や攻撃を受けたような衝撃を感じやすい体質かも。人間よりも動植物にエネルギーを与えられる人。自分が安心安定できるツールを探し当てて、部屋や長時間滞在する場を自分色に染めること。植物を育てることや手芸などあなたが居なければこの世に存在しないものを作っていくことで感情を安定させることができる。周りの人の感情に振り回されそうになったらどんな状況だろうが一旦距離を取ることなどがテーマになるかも。

 

 

水星

*知性やコミュニケーション能力、言語力、文章力に対する傷。

*言葉による自己表現が苦手。

 

身近な人に対して悪態をつく。自分の考えや思ったことが過激だと思っているから、鍵アカで毒を吐き出して、社会生活のバランスをとっている人もいるかも。表向きを温和で言葉少ない聞き上手キャラを演じていると、面と向かったコミュニケーションなどで不安になったりする。誰かの言葉で傷ついたことがあるからこそ、自分の本心が毒だと思うと素直に表現することが怖くなる。傷ついたからこそ、発することができるメッセージ。それはロックな感情。独自の感性で発するメッセージが誰かを勇気づけたり、癒したりすることがあるかもしれないので、自分の言葉や文章をこの世界に生み出す(ブログや日記、リリックノートでも)書き続けてみることがテーマかもしれません。

 

 

金星

*自分の女性性が傷ついている。

*愛情や恋愛に対する苦手意識。

 

愛情面やパートナーシップが人生最大のアトラクションになりがち。

恋愛もしくは、お金に対する概念など、ネガティブな感情(失恋や離婚のトラウマ、借金に纏わるトラブル体験など)を癒して学びを確認するなどして、手放すことが可能になります。愛し方やノウハウをインプットすることで、自分なりの愛し方を受け入れて他の誰かになろうと頑張った自分なりの哲学が人生の彩にもなるかも。

喜びを追求することを躊躇せずに、自分自身の気持ちに素直になることがテーマなのでしょう。

 

 

火星

*自分の中の男性性が傷ついている。

*積極性や攻撃性を上手に表現できない。

 

モチベーションを高めて、一生懸命に目標に向かって取り組むことがテーマになるでしょう。自分のパワーをどのように使っていくか迷ったり、積極性をうまく表現できないこともあります。もしくは男性との関係で不安になったり、臆病になってしまったりしているのかも。マイナスだと思っている衝動があるから鼓舞して前進できることもあるので、「できない自分」も受け入れていくことを続けると、ご縁ある出会いを通じて仲間と助け合える道も選べるでしょう。

 

 

木星

*善良な思想(宗教心や信仰心や道徳心)に対する傷。

*痛みを通して成長しようとしている。

 

「幸せになろう」「前進しよう」としているのに、過去の出来事がよみがえってきて、無意識のうちに心でストップをかけていることもあるかもしれません。引き寄せられている幸運をしっかりと受け入れていくことがテーマになっているかも。

 

 

土星

*世の中の仕組みに抗うことで傷を負う。

*秩序や権威に過剰に反応してしまう。

 

忍耐力・強さがあるが故に無意識のうちに、自分自身に負荷をかけたり、完璧過ぎる責任を背負いこんだりしてしまいがち。周りから差し伸べられた手を、感謝して遠慮なくつかむということがテーマになっていることもあるでしょう。また安定を大切にし、変化することへの怖れが強くても覚悟を決めて一歩踏み出すことで、あなたの発展を後押ししてくれる想定外の流れができることもあります。

 

 

天王星

*自由と個性に対する傷。

*混乱やカオスの状況に陥りやすい。

 

古い習慣や思い込みなどを手放して、一歩を踏み出すことを迷っているかもしれません。革新的なことや自分の内側から溢れ出た魂の望みを叶える勇気を持つことがテーマ。まず一歩を踏み出すことで、周りの人もつられて次第に心が前向きになるはず。そして、周りからの応援を得られることで、あなた本来の輝きが増していくでしょう。

 

 

海王星

*理想やスピリチュアル的な事柄に関する傷。

*幸薄いカオスの状況に陥りやすい。

 

本来、想像力や無意識からくるメッセージが降りてきているはずです。幼い頃妖精が見えていたり、見えない友だちがいたという人もいるかも。自分の感覚や感性を信じてイメージしたものを頭の中で終わらせず、表現することがテーマ。あなたが受け取る直観や無意識からのメッセージが誰かの気持ちに寄り添い、誰かの本来のエネルギーを取り戻すことを助けるキッカケになるくらいのパワーがあります。

 

 

冥王星

*強制的に従わされるような権力や、世の中のタブーとされているジャンルに対する傷。

*死と生に対する強い衝動。

*自己破滅型的思考。

 

力強いエネルギーが生まれながらに備わっている人など。エネルギッシュで快活な印象ではなく自我でその莫大なエネルギーをコントロールしようとして、外にうまく吐き出せていない場合、不安に苛まれているかもしれません。傷つけてしまうかもしれないという怖れを押さえ込んで、周りを守ろうとした包容力と優しさで世界をより良い方向に変化させていくということがテーマ(なんか壮大)かも。また、徹底的に努力を重ねる人も多いので、ときには休息をしっかりと取ることも必要です。

 

 

キロンと感受点のアスペクト

 

キロンと感受点のハードアスペクト(90度 180度 0度)

たくさんの葛藤や悩みを引き起こす星の配置です。

迷いや上手くいかないなーと感じることも多くなりそうですがそのおかげで、自分の心や魂の傷に目を向けることができます。

例えば歯が痛くなったとき、歯医者に行って治療しますがそれと同じように、痛みがわかるからこそ、癒すことができるのです。

キロンと感受点のソフトアスペクト(120度 60度)

あまり痛みを感じることがないので平穏だとも言えますが傷があるのは確か。

つまり、傷を自覚しにくい。

痛みを伴わない傷なので目を向けにくいのですが、傷がまだ浅いうちに癒しておいた方が賢明だと言えます。

歯の定期検診に行って、そこで見つかった初期の虫歯を治す。

そんなふうに早めに治療をすませれば傷が深くならなくて済むし、そればかりではなく再生して力を取り戻し、新しい可能性を楽しむことができます。

 

 

⭐️補 足
細かい角度、ハードアスペクトやソフトアスペクトなどは随時書き足していきます。キロン単体ではここまで分かりやすい現象が起こらないと言われています。ハードな角度でも現実に影響がある人ない人がいるのは、「これまで生きてきた道」というエッセンスが作用しているからです。嫌だなと思いながら他人軸(人のせいや環境のせい)で過ごしているとより分かりやすい形で表れるような現象がキロンチャレンジな気がします。

 【関連記事】

 

💫 キロンとサビアンシンボル

 

💫 キロンと天体のアスペクトが表すテーマ

 

💫 キロンのテーマが浮上しやすいと言われる天体の配置(※この記事です)