よく使われる用語の説明/西洋占星術

ハウスの分類と太陽との関わり

*ホラリー占星術という分野の解説でよくお見かけするような。。ハウスの分割をした後に、一体何を区分けしているのかを表しているようです。12ハウスそれぞれに意味があって、すべてが繋がっているけれど、単体で見るとよく分からないものにストーリー性がるように感じました(例えば、4ハウスは「家族」次の5ハウスは家族に連想される「子供」という感じ)。暗記系の話になってくると苦手な気持ちが出てくるので、覚える気はないけど必要そうなものを書き連ねていきます。

*時間に基づく占星術という意味です。人に誕生時間があるように、質問にも誕生時間があります。質問の誕生時間を使う占星術です。

 

 

Angular(アンギュラー)

積極性や行動力を意味。活動サインに対応。1、4、7、10ハウス。

ここに多く惑星が入っている場合、その意味が強まってより広くに影響を与える(強い)

 

Succedent(サクシーデント)

継続性や安定性を意味。不動サインに対応。2、5、8、11ハウス。

ここに多く惑星が入っている場合、持続的にコツコツと努力を重ねられる人という印象(普通)

 

Cadent(カデント/ケイデント)

隠された力や知的探究心を意味。柔軟サインに対応。3、6、9、12ハウス。

ここに入っている惑星は、その意味が弱まったり不調になったりします。(弱い)


【感受点】

ホロスコープ上にある4つの重要なポイント。

ASC(またはAC):社会に見せる姿

DSC(またはDec、DC):対人関係、他者との関わり

MC:社会で目指す地点、人生の方向性

IC:自分の土台、心のよりどころ

これらを結ぶと、ホロスコープの横軸と縦軸の十字(アングル)になる。

ペア

Gordon JohnsonによるPixabayからの画像 

1)☉太陽との位置関係

太陽との合

一般に天体の合(コンジャンクション/0度/重なる)は、お互いの意味が強調され合い、良くも悪くも「パンチがある」印象。

 

しかし、太陽との合だけは、太陽の力が強すぎるため、逆に意味がかき消されてしまう場合があるようです。

これは太陽とどういう角度を取るかによって変わります。

 

太陽の近くにいつもある水星の場合はこの区別は重要(『しあわせ占星術/まついなつき著』の中でp64〜、太陽と水星のサインの組み合わせで目標達成スタイルの違いがあるという詳細が載っています)

 

サンビーム sunbeam/ アンダー・ザ・サンビームズ(Under the sunbeams)

8.5~17度。太陽に照らされてその天体の意味が強調される 。

 

コンバスト combust

0度17分~8.5度。太陽に焼かれてその天体の意味が消される。combustとは「焦がす」という意味。同じサイン内で太陽のオーブに入っていることを指します。  

 

カジミ cazimi

0度17分以内。0度17分というのはつまり太陽の視半径である。太陽がその天体を背面から照らすため、その天体の意味が太陽風とともに強烈に飛び出してくる。「太陽の心臓」。太陽に重なった星の持つ意味が極めて強くなる

 

太陽とオポジション( Opposition to the Sun)

古典占星術で扱われているらしく、前後8度以内でコンバスト程ではないけれど太陽に焼かれて影響を受けるというもの。通常の天体のオポジションとの解釈に類似しているようです。そして、カジミの状態は無いらしいです。

●ビシージメント(Besiegement:天体に直接囲まれている)

●アスペクト・ビシージメント(Besiegement by the rays:アスペクトで囲まれている)

●逆行(Retrograde(レトログレイド):逆に進んでいる)

●ステーション(Station:止まってる/留)逆行になろうとしている時と、順行に戻ろうとしているとき

2)太陽に近い天体、遠い天体

太陽と水星は28度以上離れません

地球の公転軌道より内側を公転している水星ですから、頻繁に地球を追い越しながら公転しています。

よって、水星はおよそ4ヶ月毎に逆行を繰り返します。

その水星は、知性や通信を示します。

自我を表す”太陽”と知性を表す”水星”のアスペクトは、その人の自己表現力を表します。

 

太陽と金星は48度以上離れることがないと言われています。同じ星座にあると、パワーは強まります

 

”たとえば、太陽星座しし座を例にとると、しし座のなかには5種類の金星星座がいて、金星はふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座のいずれかになります。

お祭り好きでステージに立つのも臆さないしし座というのは同じでも、ふたご座金星なら、さらにとてもおしゃべりになるし、かに座金星なら、普段は、おうちにこもって漫画を読んでいるほうが心地いいかもしれません。おとめ座金星なら、ちょっと恥じらった可愛さや真面目さがありそうだし、てんびん座金星なら、たくさんの人と知り合い、交流を広げていきたいと願うでしょう。”

 

太陽と金星のサインが2つ以上離れている人(36度以上で起こる)というのは、”人生において、愛情にまつわることがあまり重要でないか、個人的な情緒・範囲だけに留まらない超越的な表現になる。極端にドライか世界に対する熱いまなざし。スケールが大き過ぎて、人道主義的な道を外れるなど”

 

地球から見た太陽は1年(365日)で一周するということになります。

太陽は、1日に約1度進んでいきます。

3)ホロスコープの解釈順序一例

ホロスコープは自分で読むとより深く、面白く読めます。

 

「この天体が、この星座に位置していると、このような傾向」という解釈のコツ(占いの文法)があります。

 

各天体の意味を押さえる以外に、太陽と天体の距離にも注目してください。天体のうちでも、太陽や月、水星、火星、金星といった、太陽そのものとそれに近い天体はその人のパーソナリティ、つまり個人の性質を決定します。個人天体とも言われます。

気質や恋愛のスタイル、知性の方向性など、その人が普段一番見せる顔です。

 

 

太陽から比較的遠い木星や土星はその人が社会にどう関わっていくかを示します。社会天体とも言われます。

土星の状態が良くない(※天体の品位参照)と、社会的な義務を怠りがちになる、などです。

 

 

さらに離れた距離にあるのが、天王星と海王星、冥王星です。これらの天体は動きが大変遅く、数年かけて一つの星座を移動します。よって自分と同世代の人に似たような傾向があらわれます。世代天体/トランスサタニアンとも言われます。

天体の意味も運命的な出来事やアクシデントなど、個人の性質というより、自分ではどうしようもない大きな力という感じです。

 

 

ホロスコープを読むとき、初心者の方はまず自分の性質、長所や弱点を知ることから始めるとよいでしょう。

最初にざっくり全体を見て、星座の偏りなどを確認した後、次に月や水星、金星など太陽に近い天体が、どのような状態にあるかを見るのです。状態というのは、どの星座に位置しているか、他の天体とアスペクト(角度)を作っているか、などです。解釈して出てきた答え――性格や恋愛傾向など――が普段の自分に当てはまっているかを考えましょう。「自分のことはわかりづらい」という人は、友人や芸能人のホロスコープを作成して、相手の印象を認識している状態から逆算的に解釈していくとイメージしやすいこともあるようです。

いきなり多くの天体を見るのではなく、少数に絞り込むことで、スムーズに解釈できます。そして距離が近い天体に慣れたら、次は木星や土星を加えてみましょう。より詳しく、自分のことがわかるようになるでしょう。

4)☉太陽と未来予測

💫プログレスの太陽 

数年後の人生を、1日単位のホロスコープに置き換えて占う。個人的な変化を表す。

自分の生まれたサインと、その後に続くサイン(星座)を3つ、体験できるかどうかというところ。

 

例)太陽星座「水瓶座6度生まれの人」の場合

魚座6度の時=30歳

牡羊座6度の時=60歳

牡牛座6度の時=90歳

つまり、30才の運勢は、生まれてから30日後の進行図

 

💫太陽回帰/ソーラーリターン  約1年

知りたい年の誕生日を設定して太陽回帰図を作成すると、「その年1年間での目指す方向性」が見えてきたり、「去年はこんな年だった」の答え合わせに活用できます。おみくじというか、行動の意識付けに毎年作成する人もいるようです。

 

💫トランジット(トランシット)の太陽

リアルタイムな惑星の動きと出生図を照らし合わせながら占ってゆく。

自分の個人天体にリアルタイムの天体が合わさってきたり、対面にいたりして「揺さぶり」のようなことが起きやすくなることを注視していくもの。進行中の動きの遅い天体が自分の「太陽」や「月」に影響を及ぼすことを見ていくらしい。日々の星巡りやエンパス体質を生かして星詠みブログやつぶやきに活用できそう。

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